大学入試の英語に代わる試験として注目を集める英語外部検定を推薦、AO入試に導入する大学が大幅に増えていることが、旺文社教育情報センターのまとめで分かった。導入大学の8割以上が英検準2級から2級程度の語学力を求めている。
旺文社教育情報センターによると、2016年度に外部検定を入試に利用した大学は314校。全764校のうち、41%が利用し、前年度より5ポイント増えた。内訳は国立大学が34校(前年度19校)、公立大学が21校(同19校)、私立大学が259校(同229校)で、いずれも前年度を上回っている。
2016年度に外部検定を新たに導入した大学は、東北大学、横浜国立大学、大阪大学、前橋工科大学、大阪府立大学、麻布大学、国士舘大学、早稲田大学、神戸女子大学など。
使用している外部検定は英検が96.2%でトップを占めた。次いでTOEICの83.4%、TOEFLの75.8%。上位3つは前年度と変わりなかったが、その他の外部検定ではTEAPが前年度から18ポイント増えて33.5%に達し、最大の伸びを示している。
英検は学習指導要領に沿った出題内容が日本の教育現場に浸透していることが人気の秘密とみられる。2016年度に2級にライティングテスト、4級と5級にスピーキングテストを導入するなど、英語4技能を測定する試験にリニューアルしていることも、大学側のニーズに合致したもようだ。