千葉大学では、2018年度から飛び入学制度(=先進科学プログラム)を、園芸学部応用生命化学科、理学部化学科、工学部総合工学科の3分野でも行うことを発表。世界に貢献する独創的な研究を担うことができる「若い才能」の発掘と科学者育成に力を入れていく。
千葉大学の飛び入学制度(=先進科学プログラム)は、高校2年修了後、通常より1年早く大学に入学して「若い才能」の発掘と科学者育成を促進する制度。1998年にスタートし、入学時期は4月と9月の2回。現在は理学部・工学部・文学部において物理学、物理化学・生命化学、フロンティアテクノロジー、人間探求の4コースで実施されているが、2018年度から園芸学部応用生命化学科、理学部化学科、工学部総合工学科でも取り入れられることになる。
飛び入学制度の特徴として、1年次から国際的な研究を進める第一線の教員とマンツーマンに近い環境で指導を受けられること、約1ヶ月の海外研修や海外短期留学の費用を負担する研修制度や最短23歳での博士号取得も可能な飛び級制度、また、入学料は免除され、選考により授業料の全額または半額が免除される制度があることなどが挙げられる。
入試方法は、センター試験不要で、春入学の「春飛び入学」は、考える力を問う計7時間半に及ぶ課題論述と提出書類+二次面接。千葉大学「個別学力検査(前期日程)」と提出書類+二次面接。秋入学の「秋飛び入学」は自己推薦書等の提出書類+課題論述+二次面接となっている。
飛び入学制度の1998年~2016年までの志願者は353名でうち合格者は86名。卒業生63名中55名(87.3%)が千葉大学をはじめ東京大学、京都大学などの大学院へ進学。最近では、マサチューセッツ工科大学やラトガース大など海外の有名大学院で学ぶケースも増えているという。