内閣府と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、「Society5.0※」の実現に資するあらゆる業界の最先端科学技術を集結した展示会「Society 5.0科学博」を、2021年7月15日(木)~7月28日(水)の期間、東京スカイツリータウンで共同開催する。なお、一部展示物は9月5日まで公開予定。
日本は、産学官の枠を超えた科学技術のイノベーションを振興するため、これまで数多くの政策を実行してきた。2021年度から2025年度を計画期間とする「第6期科学技術・イノベーション基本計画」では、イノベーションの創出を柱の一つとして位置付け、IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータなどの先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れることで、経済発展と課題解決を両立する人間中心の社会「Society 5.0」を提唱している。
今回開催する「Society 5.0科学博」は、5つのステージ(Society5.0のはじまり、科学技術のフロンティア、Society5.0の未来像、Society5.0シアター、Society5.0への軌跡)で構成。最先端技術によって変化する未来のくらしや、日本のフロンティア分野である宇宙・海洋領域の最新イノベーション、「Society 5.0」の未来社会に向かうこれまでの軌跡を示した展示などを通じて、科学技術の面白さや大切さを発信する。
約50の企業・大学・団体が参加し、宇宙、海洋、モビリティ、医療、製造、農業、防災、エネルギーなどの分野において、計200点以上の最先端科学技術や最新の研究成果を展示予定。例えば、瓦礫の中を探索する災害対応ロボット、海底資源探査が可能な自律型無人探査機(AUV)、CO2を排出しない次世代エネルギーのアンモニア燃料電池、モビリティ革命である空飛ぶクルマ、薄くて柔軟でありながら強靭性のある新素材「しなやかなタフポリマー」で作られたコンセプトカーなどの実機も紹介する。
また、スマートフォンやパソコンから「Society5.0科学博」の専用ホームぺージにアクセスすることで、会場をバーチャルに再現した「サイバー展示」に参加できるほか、宇宙、海洋、ヘルスケア、防災、情報通信などの業界における最先端の科学技術やイノベーションについて、各業界で活躍する専門家たちの講演をオンラインで視聴することも可能。バーチャル展示やオンライン講演の配信は、7月17日(土)から9月5日(日)まで専用ホームページにて実施する。
「Society5.0科学博」の入場料は無料。ただし「東京スカイツリー天望回廊」への入場には別途チケット購入が必要。
※「Society5.0」は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会