難関国立大学の推薦、AO入試で、2017年から導入されるお茶の水女子大学の「新フンボルト入試」が9.9倍となったのに対し、大阪大学の「世界適塾入試」は1.2倍にとどまっていることが、旺文社教育情報センターのまとめで分かった。東西の両名門大学で明暗が分かれる結果となっている。
旺文社によると、お茶の水女子大学の新フンボルト入試は、文教育学部、理学部、生活科学部併せて20人以内の募集に対し、198人が応募した。スタートダッシュは大成功といえそうだ。
付属図書館で課題に対するレポートを長時間かけて作成する図書館入試を実施した文系学科は10.3倍。専門性のある試験課題や自主研究のポスター発表を課す実験室入試を行った理系学科は9.4倍となった。
合格発表は10月にあり、20人が合格した。しかし、文教育学部の人間社会科学科や生活科学部の食物栄養学科は合格者を出さなかった。
大阪大学の世界適塾入試は11学部270人の募集に対し、332人が出願した。学部別の志願倍率をみると、薬学部3.2倍、基礎工学部3.0倍と競争の激しいところもあるが、外国語学部、法学部は各0.2倍、経済学部は0.3倍と定員割れしている。法学部法学科、医学部保健学科、外国語学部ロシア語専攻など23の学科、専攻には志願者がなかった。
参考:【旺文社教育情報センター】お茶の水女子大「新フンボルト入試」 初年度の倍率10倍!大阪大「世界適塾入試」は志願倍率1.2倍 明暗が分かれる結果に