早稲田大学とお茶の水女子大学は、2017年1月31日、「国立大学法人お茶の水女子大学と学校法人早稲田大学の連携及び協力に関する協定」を締結した。
両大学は直線距離にして約1.5kmと近く、研究者や学生が相互交流するのに好ましい環境が整っているため、両大学の学生・教職員が刺激し合い、相互に教育・研究を発展させていくことを期待し、今回の包括協定が実現した。
お茶の水女子大学は、グローバル女性リーダー育成をミッションに掲げ、少人数制による専門教育を特長とした数少ない国立の女子大学・総合大学。2016年4月には「ヒューマンライフイノベーション研究所」「人間発達教育科学研究所」という2つの研究所を新たに立ち上げ、子どもや高齢者の健康・QOLの向上・人間発達・教育科学といったキーワードの下、学際的な研究を進めている。
一方、早稲田大学は、日本屈指の私立総合大学として国内外の産官学との連携により教育・研究の質を飛躍的に向上させ、国際水準で学習の機会を提供し、教育研究環境や体験的活動の充実など人間力向上のための施策を強化している。
今回の包括協定により、理工系分野においては、お茶の水女子大学理学部と早稲田大学理工学術院との間で共同教育、共同研究による連携が進展することが期待される。まずは生命情報学分野を皮切りに、相互の人的・物的資源を生かした単位互換や研究指導、共同研究などの連携を促進させ、環境分野、医療・健康分野、次世代エネルギー分野に大きく寄与できると考えられている。
協定調印式後記者会見で、早稲田大学鎌田薫総長は、「理系分野を先駆けとして進めてまいりますが、国内屈指の女子大学であるお茶の水女子大学との連携により、特に男女共同参画時代を担う人材・研究者の育成にふさわしい教育研究環境がより一層充実することを喜ばしく思います」と期待を述べた。