東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センター(東大生研ITSセンター)は9月24日(金)、「ITSセミナーin埼玉~地域における新技術の導入・実装・育成~」をオンラインで開催する。東大生研ITSセミナーシリーズの38回目となる今回は、埼玉工業大学との共催で「渋沢栄一」と「自動運転」という二つのテーマで講演と討議を行う。
地域課題の解決に向けたITS、自動運転技術等の普及・促進においては、いかに新技術を導入・実装するか、そのための産業・企業育成を進めていくかが大きな課題となっている。そこで東大生研ITSセンターは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、地域の人材育成、交流を目的としたセミナーを年2~3回程度、地域の大学、ITS関連の組織と共同で開催している。
今回セミナーを共同開催するのは、自動運転技術の積極的な開発で知られる埼玉工業大学。埼玉県をはじめ全国各地の実証実験に多数参加して研究を進めており、最近では近代日本経済の父といわれる渋沢栄一翁ゆかりの地を巡る「渋沢栄一 論語の里 循環バス」(深谷観光バス株式会社運行)に、同大学が開発した大型自動運転バスを提供している。
当日は、コモンズ投信株式会社会長でシブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役の渋澤健氏が登壇。『未来を導く渋沢栄一「論語と算盤」の現代意義』と題して特別講演を開催する。
続いて、第一部として東大生研ITSセンターから「柏の葉地域自動運転バス運行実験における事業者との連携」「混在空間における協調型レベル4自動運転実現に向けた取組」について報告。
第二部は、埼玉県における事例として「JOYスティック車の実用化と自動運転化」「渋沢栄一論語の里循環バスの自動運転運行について」「水陸両用無人運転技術の開発~八ッ場スマートモビリティ~」についての取り組みを紹介する。
第三部は「新技術の導入・実装・育成と地域の産学官連携」と題してパネルディスカッションを行う。
日時は2021年9月24日(金)12:50~16:30、Zoomウェビナーで開催。参加費は無料で、事前登録制で誰でも視聴できる。申込方法や詳細は東大生研ITSセンターホームページで確認のこと。