国内の大学数は減少したものの、学生数は4年ぶりの増加に転じたことが、文部科学省の2015年度学校基本調査(速報値)で明らかになりました。大学学部の女子学生が過去最高を記録したことが影響したとみられていますが、短期大学の学生数は4,000人近く減り、平成に入ってからの過去最低を更新しています。
調査によると、大学の学校数は通信教育だけの学校を除いて779校で、内訳は国立86校、公立89校、私立604校。2014年度より2校少なくなりました。短大は通信教育だけを除いて346校で、内訳は公立18校、私立328校。2014年度より6校減りました。高等専門学校は国立51校、公立、私立各3校の計57校と、2014年度と同じでした。
大学学部の学生数は255万6,297人で、2014年度を4,275人上回りました。中でも女子は全体の44.1%を占める112万7,441人と、2014年度より9,663人増え、過去最高を更新しています。大学院の学生数は24万9,484人で、2014年度より1,529人少なくなりました。短大の学生数は2014年度を3,853人下回る13万2,681人。高専の学生数は2014年度より66人少ない5万7,611人でした。
大学の学部卒業者の進路は、大学院などへの進学が6万8,957人、進学も就職もしなかった学生が5万8,093人いました。就職した学生は40万9,754人でしたが、このうち正規の職に就けなかった学生が2万1,148人に上っています。一時的な仕事に就いた学生も1万1,730人いました。