株式会社マイナビは、2018年卒業予定者を対象とした「2018年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」を発表。インターンシップ参加率は65.2%と5年連続で増加しており、9割近い学生が「正社員の雰囲気」などを理由に企業に対する印象が良くなったと回答している。
本調査は、2017年2月6~23日に「マイナビ2018」全会員にWEB DMを配信し、インターネット上でアンケートを行った。回答数は、文系理系の男女合わせて3,996名。
結果は、インターンシップ参加率は65.2%と5年連続で増加しており、平均参加社数も前年比0.2社増の2.9社。これまでに一度でも「インターンシップに応募や申込み」をした経験がある割合は80.4%、平均応募社数は5.5社となり、インターンシップへの参加に向けて何らかのアクションを起こした学生は8割を超える結果となった。
そして、インターンシップ参加後、9割近い学生が企業に対する印象が良くなったと回答。良い印象に変わった要因としては、「正社員の雰囲気が良かったから(54.5%)」が最も多く、「課題や業務にやりがいを感じたから(41.3%)」や、「社風や社訓、雰囲気が合ったから(38.7%)」が続いた。悪い方向へ印象が変化した場合でも、同様の理由が上位に挙がっており、学生は社員や社風などの印象を、企業の判断基準にする傾向があると言える。
一方、就職情報サイトへの登録や業界研究を目的とした合同企業説明会への参加など、インターンシップ以外の準備活動の開始時期については、10月以降が前年比10.5ポイント増の67.9%と、年々スタートする時期が遅くなっている。
また、文理男女別の比較では、男子が比較的遅めに活動を始める傾向にあり、地域別では大都市圏以外がやや遅い傾向。インターンシップ参加学生と未参加の学生に分けて集計すると、未参加学生の約8割弱が10月以降に準備を始めており、就職活動に対する準備について、早期から積極的にインターンシップに参加して準備を進めていた学生と、広報開始直後に活動を開始する学生とで、前年以上に内定取得率の差が拡がる可能性がうかがえる。
本調査は今年で6回目となり、過去5回分の調査結果も含め詳細は同社のサイト「新卒採用サポネット」で公開している。