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虫歯になりやすい子の生活習慣とは? 富山大学が小学生を調査 - 大学ジャーナルオンライン

 富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門は、高岡市内の5つの小学校に通う1年生から6年生までの全児童2,109 名を対象に、2016年1月にアンケート調査を実施。その結果、長時間のメディア利用、睡眠不足、朝食抜きの子どもに虫歯のある子どもが多いことがわかった。

 今回のアンケート調査は、富山県教育委員会との連携事業として2014年度に実施された文部科学省スーパー食育スクール事業の追加調査で、有効回答数は1,651名。アンケートの結果、虫歯のある子ども(虫歯の治療中あるいは未治療の虫歯があると回答)は全体の9.2%。1日のメディア利用時間でみると、2時間未満の子どもの虫歯の割合は8.6%、2~4時間の子どもは 9.8%、4時間以上の子どもは15.4%と、利用時間が長い子どもほど虫歯があった。

 また、睡眠時間では、9時間以上睡眠をとる子どもの虫歯の割合は6.4%で、8~9時間睡眠では8.5%、8時間未満の睡眠では14.2%と、睡眠時間が短くなるほど虫歯のある子どもの割合は増加した。朝食の有無では、毎日朝食を食べる子どもの虫歯の割合が8.6%、時々食べる子どもは16.2%、ほとんど食べない子どもは27.3%と、朝食を欠食する子どもほど虫歯があることがわかった。

 近年、乳幼児期からのフッ素塗布などの虫歯予防活動によって、虫歯のある子どもは減少傾向にあるが、今回の調査から、生活習慣が乱れている子どもには、依然として虫歯が多いことがわかり、「歯を磨く」だけではなく「しっかり寝る」といった生活習慣の確立が虫歯予防に重要であることがわかった。

 これまでの虫歯予防に関する研究は、歯科口腔衛生に関する研究は多数あるが、子どもの生活習慣に焦点を当てた研究は少ないため、今回の調査は貴重なデータと考えられ、今後、講演活動などを通じて、調査結果を社会へと還元していくという。

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