上智大学を運営する学校法人上智学院は日本航空(JAL)と連携協定を結んだ。教養豊かな人材の育成や豊かな未来社会の建設が狙いで、SDGs(持続可能な開発目標)達成を目指してJAL社員の講義や共同研究、人事交流などを予定している。
上智大学によると、上智学院とJALはサステナブルな社会の実現という共通の理念を持っていることから、連携を決め、曄道佳明上智大学学長と赤坂祐二JAL社長が協定書を取り交わした。
国内のSDGs先進企業に数えられるJALの事例を上智大学生のサステナビリティ教育や人材育成に生かすとともに、上智大学が持つ知見とJALが有する地域ネットワークを活用して環境保全と観光推進による持続可能な地域活性化の共同研究を進める。さらに、JALの社員が上智大学に出向する形で人事交流をする。
上智大学は建学の理念である「叡智が世界をつなぐ」、教育精神の「他者のために、他者とともに」に基づき、これまで社会貢献に力を入れてきた。それをさらに推進するため、2021年にサステナビリティ推進本部を設けている。
JALグループは2021年からの中期経営計画で安全・安心とサステナビリティを成長のエンジンとして誰もが豊かさと希望を感じられる未来の建設を目標に掲げているほか、男女共同参画など幅広い分野でSDGsの先進企業として知られている。