2022年4月から土木工学科を開設する静岡理工科大学。2022年3月17日(木)には、“土木工学”に関する第2回産学連携セミナーを「藤枝イノベーション・コモンズ」で開催する。
セミナーでは、静岡理工科大学土木工学科設置準備室の二人の教授による講演が予定されている。1つ目は中澤博志教授による「土木温故知新-伝統的土木工法蛇籠(じゃかご)技術普及を目指した国際展開-」。伝統的土木技術「蛇籠」の耐震性を評価し、エコで環境にやさしい土木技術を国内外の産官学機関が協働しながら開発途上国へ技術移転する機関横断型の取り組みを紹介する。この取り組みでは、日本の伝統的かつ優れた技術を活かした防災インフラの普及と、インフラの普及による生活環境の改善と貧困削減といった開発途上国における大きな課題解決を目指している。ローテクを科学し、ローコストを追求し、ローカルで生かす3L 技術の確立に向け、蛇籠研究組織の立ち上げ、予算の獲得、要素試験、小型・実大実験、現地実装、そしてJST主催「STI for SDGsアワード2021」優秀賞に至るまでを産学共同研究の事例を示しながら解説する。
2つ目は松本健作教授の「新装開店!『土木工学科』はじめました!!」。静岡理工科大学では、2022年4月から地域建設業の未来の担い手の育成を目的に土木工学科をスタートさせる。経験則が根底にある土木工学は本質的に「社会実装」が前提であり、「地域連携」が土木工学科の教育・研究における生命線といえる。今の若者は何を考え、何を求めており、その受け皿たるべき大学は今どうあるべきなのか。市民と共に、未来の担い手の健全且つ安定的な人材育成のビジョンを考える。
参加費は無料で、定員20名(先着順)。参加希望者は、専用申込フォームなどから申込みが必要。申込締切は2022年年3月14日(月)。