2022年1月31日、追手門学院大学と大正大学は包括連携協定を締結した。両大学は東京と大阪という大都市圏で「地域」を学問領域の一つにしており、これまで培った「地域振興の知見」と「東と西に広がるネットワーク」を共有する。今後は地域を志向する教育・研究プログラムの開発や教育施設の共同利用を進め、これまでの実践知を相互に共有しながら全国の地域をカバーした実践的な学びの拠点づくりと、さらなる教育・研究の高度化を進めていく。
両大学は協定締結前から教育的連携を進めており、2021年12月には追手門学院大学地域創造学部の学生が大正大学を訪問。大正大学が巣鴨にある商店街で進めている活性化の取り組みを視察し、持ち込んだ特産品の販売を体験したほか、共同ワークショップを開催し、商店街活性化の課題について意見交換を行った。
地域の発展や課題解決を教育・研究のテーマとする追手門学院大学の地域創造学部(2015年開設)と、地域活性化や都市問題にアプローチする大正大学の地域創生学部(2016年開設)は、フィールドワークから企画の立案・実践を通した学びを重視し、これまでさまざまな自治体や地域、商店街などと連携して学びのフィールドを拡げてきた。
地方の国公立大学ではなく、大都市圏にある私立大学が「都市部の視点」を持ちながら地方や地域の課題にアプローチする学びは両大学独自のもので、今後は双方の特長を生かした教育・研究連携をさらに進めていく。