文部科学省は、福島県立医科大大学院(福島県福島市)医学研究科の災害・被ばく医療科学共同専攻や武蔵野大(東京)のグローバル学部など、2016年度から開設を予定している大学院、大学、短期大学の学部等設置届出を受理しました。受理したのは2015年6月分で、学位の種類や分野を変更しないなど一定の要件を満たしているため、認可なしで設立されます。
文科省によると、受理した大学院の研究科設置は、鳥取環境大大学院(鳥取県鳥取市)の環境経営研究科。大学院研究科の専攻新設では、福島県立医科大大学院が福島第一原発の事故で県内にがん、白血病などの健康リスクが高まっているのを受け、これに対応できる医療人材を確保するため、新しい専攻を設けることにしました。このほか、秋田県立大大学院(秋田県秋田市)システム科学技術研究科の共同ライフサイクルデザイン工学専攻、関西大大学院(大阪府吹田市)心理学研究科の心理学専攻、福岡工業大大学院(福岡県福岡市)工学研究科の情報システム工学専攻、システムマネジメント専攻が受理されています。
学部の設置は武蔵野大のグローバル学部だけ。現在のグローバル・コミュニケーション学部を廃止し、代わりにグローバル学部のグローバル・コミュニケーション、日本語コミュニケーション、グローバルビジネスの3学科を置きます。
大学の学科設置は、つくば国際大(茨城県土浦市)の医療保健学部医療技術学科、帝京科学大(東京)のこども学部幼児保育学科、学校教育学科、京都産業大(京都府京都市)の理学部宇宙物理・気象学科、京都美術工芸大(京都府南丹市)の工芸学部建築学科、森ノ宮医療大(大阪府大阪市)の保健医療学部作業療法学科、臨床検査学科、第一薬科大(福岡県福岡市)の薬学部漢方薬学科の6校8学科。短大の学科新設は仙台青葉学院短大(宮城県仙台市)の観光ビジネス学科、金沢学院短大(石川県金沢市)の観光ビジネス学科の2校2学科です。