ロボットベンチャーのZMP(東京、谷口恒社長)は、名古屋大の自動運転システム用オープンソースソフトウェア「オートウェア」を搭載したロボットカーの受注を、自動運転技術開発者向けに始めました。オートウェアは車や歩行者、車線の認識、3次元の自車位置推定など自動運転の基本機能を備えたもので、自動運転システム用のソフトウェアがオープンソフト化されるのは世界でも珍しく、自動運転技術の開発促進に期待が高まりそうです。
ロボットカーは、ZMPのハイブリッド車用自動運転技術開発プラットフォームに、カメラなどの環境センサーを搭載するとともに、オートウェアを実装することで自車位置 や人、他の車など周囲の物体を認識しながら、カーナビから与えられたルート上を自律走行することができます。
ZMP は、センサーの選定や車両への搭載、オートウェアのインストールと設定調整、テストコースで走行試験をした上で自動運転システム実験車両として納品します。同時に、技術サポートサービスも提供し、スムーズな自動運転技術の研究開発を支援します。 価格は 基本パッケージで税別 1,780 万円から。
オートウェアの自動運転システムは、3次元レーザースキャナーで読み込んだ周辺環境と3次元地図を照らし合わせ、自分の位置を推定して走行する仕組み。雪など悪条件対策に改良の余地はあるものの、今の段階でも十分に自動運転は可能とされています。
出典:【株式会社ZMP】ZMP、名古屋大学の自動運転システム用オープンソースソフトウェアを搭載したロボットカー販売開始(PDF)