東京大学松尾研究所(松尾豊准教授)※と株式会社WACUL(ワカル)は協働で、人工知能を使ったWebの最適化に関する研究開発を行うことを発表しました。
東京大学松尾研究室は、日本で最高峰の人工知能研究機関です。人間の脳を模した構造をもち、抽象的なデータの表現を獲得することができるディープラーニングと呼ばれる技術を柱とした人工知能(AI)の研究のほか、人工知能を使ったウェブサービスの構築やデータ分析、企業に眠る蓄積されたビッグデータを活用した企業との共同研究などを行っています。
株式会社WACULは、webコンサルティング事業などを展開する2010年設立のベンチャー企業で、2015年4月から、Webサイトのデータ分析から課題発見、改善提案まで自動でできる人工知能分析サービス「AIアナリスト」を提供しています。
今回、人工知能を活用したWebに関する研究を協働で行うことで、WACULは松尾研究室の協力を得て、「AIアナリスト」の分析や課題発見精度の向上を図り、また、松尾研究室は、「AIアナリスト」が分析するデータを用いて研究開発を行うことで、ビッグデータの分析およびWebの最適化の研究を進めていくことを目的としています。松尾研究室とWACULは、この共同研究を通じ、Webの最適化に有効な人工知能の開発を目指します。
※東京大学松尾研究室(研究室長:松尾豊准教授)は、ひとのつながりやプロフィールを知ることができる人物検索サービス「あの人検索スパイシー」、アジア各国で現在流行しているマンガやアニメをTwitterやWikipediaなどの使用状況から予測する「アジアトレンドマップ」など、ウェブ上のデータを集めてネットワーク分析を行うことで、新しいウェブサービスを生み出しています。
出典:【株式会社WACUL】東京大学松尾研究室と人工知能ベンチャーWACULが共同研究, Webサイト最適化に向けた人工知能の開発を目指す