中央大学は、経済学部の若手教員が執筆した「高校生からの経済入門」(中央大学経済学部編、中央大学出版部)の出版を発表した。
「高校生からの経済入門」は、2016年に出版され好評を得ている「高校生からの法学入門」に続く、高校生向けの入門書。高校生たちが経済を身近に感じ、経済的なものの考え方を育み、社会問題を直視してもらいたいというコンセプトのもとに執筆されている。
執筆したのは、経済学を専門とする教員10名。高校生にとって身近なお小遣いや身の回りのニュースを手掛かりに、経済学の世界を紹介する。
「高校生からの経済入門」目次
はじめに (篠原 正博)
第1章 どうして大学へ行くの?――大学進学のコスト・ベネフィット (阿部 正浩)
第2章 それでもあなたは子どもをもちますか?――日本の少子化 (和田 光平)
第3章 女子が「働く」って「ツラい」こと?――現代日本の労働環境 (鬼丸 朋子)
第4章 お金って何だろう?――貨幣と金融 (佐藤 拓也)
第5章 えっ? 高校生って国の借金払ってるの?――財政赤字と民主主義 (武田 勝)
第6章 経済ってどうやって測るの?――GDPと物価 (伊藤 伸介)
第7章 食料は自給しなければならないの?――食料自給率と日本農業 (江川 章)
第8章 そのスマホ、メイドイン何?――自由貿易の利益 (小森谷 徳純)
第9章 爆買いから見える日系企業の成功とは?――日中経済のかかわり (唐 成)
第10章 課題山積みの日本が、途上国に協力する必要ってあるの?――途上国の貧困と環境問題 (佐々木 創)
おわりに (篠原 正博)
定価は 972円 (税込)。発売は、中央大学生活協同組合で7月28日(金)、一般書店では8月10日(木)から開始する。また、すでに公開されている特設サイトでは、各章を担当した教員のゼミ紹介ページがリンクしており、中央大学経済学部で学びたい高校生の関心に応えている。