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近大ら、アロエベラの新たな美肌効果を確認 - 大学ジャーナルオンライン

やけどに塗ったり、健康食品に含まれていたり、さまざまな薬効があることが知られているアロエ。アロエの仲間は300種以上ありますが、なかでも薬効が期待できるものとして一般的なアロエベラの葉肉には、ビタミン類、ミネラル類、酵素類、多糖類、アミノ酸など健康・美容に有用な成分が多く含まれています。

今回、近畿大学薬学総合研究所の森山麻里子客員准教授、森山博由准教授、早川堯夫所長および小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)の共同研究により、アロエベラ液汁が皮膚の細胞に分子レベルで作用し、美肌効果を発揮することが分かりました。明らかになった美肌効果は以下の3点。表皮(肌)のターンオーバー促進作用、細胞接着因子の増加作用、皮膚の構築作用です。

同研究グループは、アロエベラ液汁を含む培地でヒトの表皮細胞を培養し、アロエベラの表皮細胞への影響を確かめました。肌荒れなどの肌トラブルは、皮膚の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが乱れることが原因のひとつと考えられていますが、アロエベラによってターンオーバーの指標となるインボルクリン遺伝子の発現が増加することが分かりました。この結果は、アロエベラがターンオーバーを促進することを示しています。さらにアロエベラは、細胞の接着因子を増やし強固な皮膚構造に導くことや、バリア機能の高い皮膚構造の形成を促し細胞が詰まって整った肌へと導くことも明らかになりました。

小林製薬は同研究成果を今後発売する化粧品に活用していくとしています。古くから薬効が知られ、生薬としても用いられてきたアロエベラですが、同研究によりこれからも活用の幅が広がりそうです。

出典:【小林製薬株式会社】アロエベラ液汁に計3点の美肌効果を新たに確認―2015年8月22・23日 第32回和漢医薬学会学術大会にて発表―

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