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千葉商科大学が開発協力した「和牛ソーセージ」がふるさと納税に採用 - 大学ジャーナルオンライン

 千葉商科大学(千葉県市川市)人間社会学部の勅使河原隆行准教授ゼミが開発協力した「山武和牛(100%)ソーセージ」が、千葉県山武市のふるさと納税「ふるさとさんむ応援寄附金」の特典に採用された。1万円以上2万円未満の寄附金で、4袋入り(1袋:25g×5本)が送られる。限定300セット。

 千葉商科大学人間社会学部では、2016年度から山武市をフィールドとした活動をスタート。学生たちは、山武市の田んぼアートなどさまざまな地域交流・活性化のイベントや市民活動への参画を通じて、地域課題の理解とその解決方法を実践的に学ぶとともに、同市へ避難した東日本大震災の被災者支援を行ってきた。

 今回の商品開発のプロジェクトは、震災により福島県飯舘村から避難してき小林将男氏からの提案が発端。小林氏は飯館村のブランド黒毛和牛「飯舘牛」142頭とともに山武市に避難し、その血統を引き継ぐ「山武和牛」を育成している。勅使河原ゼミでは、「山武和牛」の認知を広げるために「山武和牛デビューイベント」の開催や、山武市内外のイベントへの出店など、避難者支援の一環としてPR活動に関わってきた。

 ソーセージの商品開発において勅使河原ゼミでは、2016年秋から、味やパッケージデザインなどの企画に参加し、約半年をかけて商品完成させた。パッケージには人間社会学部3年内藤冴香さんの、山武市の特産品「山武杉」の組子細工を取り入れたデザインを採用。小林氏と勅使河原ゼミは他の商品開発にも着手しており、2017年12月には山武和牛ハンバーグの販売が予定されている。

 勅使河原ゼミは、これまでに被災地の食材を使って開発した「復興支援丼」「サバサンド」、震災後の福島県で暮らす母親たちと共同開発したコーヒー「CUCブレンド」の販売などに取り組んできた。一連の活動は、被災者・避難者の環境、心の変化に応じた支援、東日本大震災の風化防止について考える機会となっている。

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