大阪教育大学と富士通(東京、田中達也社長)は、スマートデバイスを使用し、議論を活発化させる対話型のアクティブラーニング支援システムを構築、10月から大阪教育大学の授業で活用を始めた。
大阪教育大学によると、学生が所有するスマートフォンなどでQRコードを読み取り、表示された画面からコメントを投稿すると、教室内のスクリーンに自動的に表示される仕組み。教員や他の学生がそのコメントに対し、それぞれの意見を述べることで、授業のスタイルをそれまでの受動型から能動型に変えることができる。
その結果、活発な議論を通じて授業内容の理解を深められるばかりか、過去に学生が発信した意見を保存し、将来の授業に活用することも可能になる。
教育現場では、人材育成の観点から学生が授業に積極的に参加するアクティブラーニングに注目が集まっている。大阪教育大学は学生の意見を活発化し、議論を通じて意見集約する対話型授業の実践で自ら行動できる人材の育成を考えてきた。
新システムは当面、一般講義で使用するが、遠隔地からの授業参加などさまざまな活用方法が想定できることから、段階的に活用範囲を広げることにしている。