文部科学省は、中南米諸国やトルコの大学と国際教育連携する国内大学、短大、高等専門学校11件の取り組みを2015年度大学の世界展開力強化事業に採択しました。中南米諸国の大学と連携するのは、東京大、上智大など18校の8事業、トルコの大学と交流するのは、新潟大、東京藝術大など5校の3事業。
中南米諸国との連携では、東京大がチリのチリ大、ブラジルのサンパウロ大など4校と協力し、理工系人材の養成を進めます。東京外大、東京農工大、電気通信大の3校は、メキシコのメキシコ国立自治大、アルゼンチンの国立ラプラタ大など11校と手を携えて地球的規模の課題解決に取り組む文理協働型人材を育てます。
上智大、上智短大、南山大の3校は、ペルーの教皇庁立ペルー・カトリック大、コロンビアのロス・アンデス大など13校とともに、共生と人間の尊厳をテーマにした課題解決型の教育交流プログラムを実践します。東京農業大はブラジルのサンパウロ大、ペルーのラ・モリーナ国立農業大など4校と力を合わせ、食、農、環境分野の専門家を育成します。
トルコとの交流では、新潟大、福島大がアンカラ大、エーゲ大など3校と連携し、防災を意識した農学人材を養成します。東京芸術大はミマール・シナン美術大、アナドール大など3校と芸術文化交流を展開します。東京大、東京工業大はイスタンブール工科大、中東工科大など3校とエネルギーシステムの協働教育プログラムを実践します。
この事業は4月に全国の国公私立大学長あてに公募通知したところ、中南米に25件、トルコに9件の計34件の応募があり、大学の世界展開力強化事業プログラム委員会(委員長・平野眞一上海交通大致遠講席教授)で内容を審査していました。