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科学技術振興機構の未来社会創造事業、平成29年度は55件の新規課題が決定 - 大学ジャーナルオンライン

  科学技術振興機構(JST)は、未来社会創造事業(探索加速型・大規模プロジェクト型)の平成29年度新規研究開発課題を決定した。

 本事業では、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲットを目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、POC(概念実証:実用化が可能かどうか見極められる段階)を目指した研究開発を実施する。平成29年度の提案募集には、産官学各界から621件の応募があり、55件が採択された。

 探索加速型の重点公募テーマでは、ハイインパクト、すなわち社会にどれだけ大きな価値が与えられるかといった観点の選考で、大学を中心に比較的若い研究開発代表者も多く採択された。
「超スマート社会の実現」領域で早稲田大学の「超スマートシティ・サービスマネジメント・ プラットフォームの構築」などの6件、「持続可能な社会の実現」領域で名古屋大学の「認知科学と制御工学の融合による知能化機械と人間の共生」などの7件、「世界一の安全・安心社会の実現」領域で大阪大学の「認知症ゼロ社会の実現へ向けた未病検診サービス」などの17件、「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域で東京大学の「電気自動車用への走行中直接給電が拓く未来社会」などの22件が選ばれた。

 大規模プロジェクト型の技術テーマでは、高輝度光科学研究センターの「粒子加速器の革新的な小型化及び高エネルギー化につながるレーザープラズマ加速技術」、理化学研究所の「エネルギー損失の革新的な低減化につながる高温超電導線材接合技術」、東京工業大学の「自己位置推定機器の革新的な高精度化及び小型化につながる量子慣性センサー技術」の3件が採択された。

参考:【科学技術振興機構】未来社会創造事業(探索加速型・大規模プロジェクト型)平成29年度新規研究開発課題の決定について

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