東京外国語大学は英国の国際文化交流機関・ブリティッシュ・カウンシルと、大学入試に活用が可能な新しい英語のスピーキング試験「BCT-S」(British Council-TUFS Speaking test for Japanese Universities)を共同開発することを決め、東京都千代田区の駐日英国大使館で調印式が行われた。
東京外国語大学によると、契約の調印式には同大学から立石博高学長、林佳世子副学長、根岸雅史大学院総合国際学研究院教授、ブリティッシュ・カウンシルからマット・バーニー駐日代表、安田智恵試験部部長が出席した。立ち会いのポール・マデン駐日英国大使が新事業に期待するあいさつをしたあと、立石学長とバーニー駐日代表が契約書に調印、林副学長、根岸教授、安田部長から関係者に対し、事業の具体的な説明があった。
「BCT-S」はブリティッシュ・カウンシルのアセスメント・リサーチチームが開発した「「Aptis(アプティス)」という試験をベースに、日本の大学入試用に、日本の学習指導要領と整合性のある設問を共同開発する。試験は約12分間コンピューターで実施し、採点結果は最短で3日で提供されるという。
2020年度からスタートする大学入学共通テストの英語で、国立大学協会は民間の資格・検定試験を受験生に課す方針で、東京外国語大学はこの試験を2019年2月に実施予定の国際日本学部(設置構想中)入試から導入したい意向。
文部科学省は2017年11月、大学入学共通テストに利用できる英語の民間資格・検定試験について、全国10カ所以上で複数回実施するとともに、国内で2年以上行われ、大学入試で活用されていることなどを認定要件に挙げている。