日本学生支援機構は、2016年度の日本人学生の留学状況の調査結果を発表した。
この調査は、日本国内の大学等と諸外国の大学等との学生交流に関する協定等※に基づき、教育又は研究等を目的として、2016年度中(2016年4月1日から2017年3月31日まで)に海外の大学等で留学※を開始した日本人学生等について調査したもの。
調査によると、留学期間1か月未満から1年以上まで、海外に留学した学生の総数は 60,643名。2015年度の54,455名と比べ、6,188名増加した。地域別にみると、アジアへ留学した学生が21,605人(2015年度18,086名)と最も多く、続いて、北米18,915名 (17,807名)、ヨーロッパ11,417名(10,945名)だった。
国別では、アメリカ合衆国が13,085名 (12,383名)と最も多く、続いてオーストラリア 6,208名 (5,363名)、カナダ 5,830名 (5,424名)、韓国 4,604名 (3,713名)、中国4,091名 (3,836名)と続いた。専攻分野別では、人文科学の学生が最も多く35,761名 (32,605名)。続いて、社会科学 5,800名(4,945名)、工学4,836名 (4,070名)だった。
また、協定等に基づく日本人学生派遣数の多い私立大学は、関西外国語大学で派遣人数は1,812名。立命館大学 1,585名、早稲田大学 1,469名、関西学院大学1,313名、芝浦工業大学964名と続く。国立大学でみると、千葉大学が793名で最も多く、北海道大学684名、広島大学 661名、名古屋大学643名と続いた。
※この調査の「協定等」とは、両大学長、学部長等により取り交わされた正式文書だけではなく、正式文書として取り交わしていなくても、学生交流に関わる事務文書が大学等に存在し、交流実績がある取決め又は覚書等をいう。
※この調査の「留学」とは、海外の大学等における教育又は研究等の活動及び、学位取得を目的としなくても単位取得が可能な学習活動や、異文化体験・語学の実地習得、研究指導を受ける活動等、海外の教育機関(あるいはそれに付属する機関)と関連して行われる各種プログラムへの参加をいう。
※( )内の数字は2015年度の日本人留学生数