金沢大学、福井大学、石川工業高等専門学校が進める宇宙AI人材育成プログラムが、文部科学省の宇宙航空科学技術推進委託費に採択された。3つの大学・高専は連携して北陸の高校生、大学生、高専生らに最先端のAI(人工知能)と宇宙理工学の教育を提供する。
金沢大学によると、採択された事業は「高大連携宇宙AIコンペティションを通した『インテリジェント宇宙機』開発人材の育成」。事業代表者を金沢大学理工研究域の松田昇也准教授が務め、金沢大学先端宇宙理工学研究センター、福井大学データ科学・AI教育研究センター、石川工業高専電子情報工学科が連携する。
金沢大学が持つ膨大な宇宙環境計測データを活用し、AIによるデータ分類や知識発見などの性能を競うコンペティションを開催、宇宙と理工学を掛け合わせた新たな研究領域の開発人材を育てる。
文科省の宇宙航空科学技術推進委託費は事業の一般公募に全国の大学などから計26件の申請があった。学識経験者らで構成する審査評価会で審査した結果、金沢大学などの事業のほか、京都大学、京都府立大学、福井工業大学、学習院大学、会津大学などの合計7つの事業が採択された。
参考:【金沢大学】文部科学省・宇宙航空科学技術推進委託費に北陸3大学・高専連携による宇宙AI人材育成プログラムが採択
【文部科学省】令和4年度宇宙航空科学技術推進委託費の採択課題の決定について