金沢工業大学が株式会社タカラトミー等と開発を進めてきた「Beyond SDGs人生ゲーム」が完成し、2022年9月8日に、関係者・報道機関向けのローンチイベント(お披露目 兼 体験会)を金沢工業大学 東京・虎ノ門キャンパスで開催した。全国の小中高校等の教育機関への学習支援として無償配布する計画もあり、無償配布先の募集を開始する。
「Beyond SDGs人生ゲーム」は2030年を目標年としたSDGsの達成と、その先の2050年における「脱炭素社会」「循環型社会」「自然との共存社会」「ウェルビーイング社会」という4つの社会を内包した理想の未来の実現に関する教育・学習を行うための『人生ゲーム』。億万長者を目指して競い合う一般的な『人生ゲーム』とは違い、プレイヤー同士で協力することで理想の未来を目指す。それぞれのマス目は、政府機関・シンクタンク等が公開している実現性が高い未来の情報をバックデータとして作成されており、プレイヤーはゲームを進める中で、現実世界で将来どのような出来事が起こるのかを体験していくことができる。2~4人で遊ぶことができ、推奨年齢は6歳以上。
ゲームのプレイだけではなく、書籍『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」がわかる本(まなぶっく)』(金沢工業大学SDGs推進センター所長平本督太郎著・メイツ出版)等を副教材として組み合わせることができ、SDGsの学びを教育機関内で展開できるようになっている。
小中高等の教育機関を対象に無償配布については、文部科学省の補助事業の一つとして進めている「SDGsイノベーション教育実践者コミュニティ」への参画が配布の必要となる。SDGsイノベーション教育実践者コミュニティでは、「Beyond SDGs人生ゲーム」をはじめとしたSDGsに関するゲーミフィケーション教材を授業内で活用している教育機関間での連携や学び合い、具体的には授業での活用事例の共有、効果的な活用方法の共有等を行っている。
このほか、一部の自治体とは、地域全体におけるSDGs教育を通じた意識変容・行動変容を促すことを目的に知事・市長、教育長にまとまった個数を贈呈式を通じて提供し、地域内での教育機関が活用しやすい環境を整えることにも取り組んでいる。
参考:【金沢工業大学 SDGs推進センター】「Beyond SDGs人生ゲーム」が完成!全国の小中高校等の教育機関を対象とした無償配布希望校を募集