AI技術を積極的に採用した自動運転技術で全国各地の実証実験に多数参画してきた埼玉工業大学は、2022年9月19日より、深谷観光バス株式会社の協力のもと、大型自動運転バス(レインボーⅡ)をスクールバスの一部運行に導入した。大学発の先進的な研究・開発の成果である大型自動運転バスを通学に利用することで、学生たちはAI技術の応用を実際に体験できる。
埼玉工業大学では2019年12月に自動運転マイクロバス(リエッセⅡ)をスクールバスとして導入。自動運転による学生の送迎を始めたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から運行を中止していた。今回スクールバスの再開にあわせて大型自動運転バス(レインボーⅡ)を導入し、本格的に運行する。
大型自動運転バス(レインボーⅡ)は2021年「渋沢栄一 論語の里 循環バス」として全国に先駆けて営業運行を実現しており、同年2月16日から2022年1月10日までの約11カ月間、9531.5kmの自動運転走行の実績を残している。今回は約1.6kmの公道を法定速度内の最高40㎞以下で走行する。バスにはドライバーが乗車するが、ハンドルとアクセル・ブレーキはシステムによる自動制御で走行する。
大型自動運転バス(レインボーⅡ)によるスクールバスは、2022年9月19日(月)~12月23日(金)の毎週月曜日と金曜日、10:30~14:45の一日9便運行する。ただし、10月14日(金)~11月21日(月)は当該バスが他の地域での実証実験に参加のため運休する。運行区間はJR高崎線 岡部駅(南口)から埼玉工業大学まで。着座での運行となるため乗車定員は22名で、同大学の学生だけでなく、来校者は誰でも無料で乗車できる。
参考:【埼玉工業大学 自動運転特設サイト】埼玉工大、私立大学初の大型自動運転バスをスクールバスに導入 キャンパスと最寄り駅間1.6kmの公道を自動運転で送迎