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九州大学、大学内で飼育する「カイコ」を活用したカイコクッキーを開発、発売 - 大学ジャーナルオンライン

  2022年に創立111周年を迎えた九州大学は、様々な総合知と展開可能性を学内外に発信するキャンペーン「VISION EXPO」を実施している。九州大学の教育研究をデザインの力でより魅力的に世の中に発信することを目指してオリジナルの九大グッズの開発も行っており、今回、同大学で100年続く研究「カイコ」を使ったカイコクッキーの販売を開始した。

 九州大学はワクチン開発などカイコで様々な研究を進めており、もっとこの研究を身近に感じてもらいたい、カイコの奥深さを知ってもらいたい、との思いで制作を決めた。芸術工学部、芸術工学府の有志の学生15名が参加し、芸術工学研究院の杉本美貴准教授の指導の下、2022年3月から制作を開始。農学研究院の研究者とも協力して、実際にカイコを育てているところを観察したり、カイコのフンを自分たちで回収したりしながら、商品のコンセプトからパッケージやラベルのデザインまで考えた。

 10月31日発売の第1弾は「九大カイコクッキー」。九州大学産カイコ及びレーズン(BK シードレス)を使用した。パッケージにもこだわり、段ボール風のパッケージデザインで、九州大学で育てられたカイコが産地直送される様子をイメージした。1箱(6枚入り)税込648円。

 11月4日発売の第2弾は、普段は捨てられてしまうカイコのフンを有効活用した「九大カイコのウン入りクッキー」。カイコのフンは蚕沙(さんしゃ)と呼ばれ、古くからお茶などに利用されてきた。無農薬の桑の葉のみ食べて育ったカイコのフンは独特な香味を有しており、香りが良く、クッキーとの相性もよいという。“運の良い九大カイコのウンを食べて受験生の運気アップ!”というキャッチコピーで合格祈願をPRしている。また、フンが花形であるカイコの面白さを伝えるため花形のフンをイメージした。1ケース(20個入り)税込680円。

 どちらの商品も伊都キャンパスなどで販売。11月5日・6日に開催される九大祭・アカデミックフェスティバルでは、いずれの商品も伊都キャンパスの皎皎舎店と伊都コンビニ店(ウエスト2号館)のみで販売される。

参考:【九州大学】九州大学昆虫食(カイコクッキー)販売開始!~芸工生がデザイン! もっと身近な昆虫食へ~

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