就職情報の提供、求人・採用活動に関する企画提案など行う株式会社ディスコは、2018年3月に卒業予定の大学4年生のうち就職先企業を決定した人(有効回答数761人 ※理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、大学進学と就職に関する調査を実施。大学受験時の進学先選びや大学入学後の満足度を尋ね、入社予定企業の志望度や専攻分野との関連性について調査・分析した。
調査によると、進学先を選ぶ際、将来のキャリアを「とても意識した」と回答したグループは、大学生活の満足度を100%と回答した割合が最も高く、28.7%だった。逆に「まったく意識しなかった」と回答したグループでは満足度100%は13.2%で、その差は2倍以上に上った。
キャリア意識と専攻分野との関連性では、進学時に将来のキャリアを「とても意識して選んだ」と回答したグループでは、就職先企業と大学の専攻分野に「関連性がある」または「少しはある」と回答した学生が計76.0%。「まったく意識しなかった」グループでは、「関連性がある」または「少しはある」の合計は計49.5%となり、進学時にキャリアを意識したレベルが高いほど、就職先企業と専攻分野との関連性が強くなる傾向が見られた。
また、就職先企業の希望度では、進学時に将来のキャリアを「とても意識して選んだ」と回答したグループは、就職先企業が第1志望の企業だった割合が47.3%と半数近くにおよび、「まったく意識しなかった」グループでは28.6%だった。大学生活の満足度と同様、就職先企業への志望度についても、進学時のキャリア意識レベルとの相関性が見られた。
これらの結果から、進学先選びの段階から将来のキャリアへの長期的なビジョンを持つことで、志望領域と大学の専攻分野の関連性が高まり、大学生活の満足度の高さや志望度の高い企業への就職に結びついていると考えられる。