現地時間の2015年9月30日、英教育専門誌タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education)は「世界大学ランキング2015-2016」を発表しました。評価基準は「教育」「研究」「論文被引用数」「産業界からの収入」「国際性」の5つで、世界の大学の中から800大学をランキング。厳しい審査基準を課していることから、大学指導者、政府などからの信頼度も高く、注目されているランキングです。
結果は、アジア全体で首位になったのがシンガポール大学(世界26位)、次いで北京大学(42位)、清華大学(47位)となり、世界トップ50校にランクインしました。昨年までアジアトップであった東京大学は昨年の23位から43位へ順位を下げ、2010年に香港大学に抜かれて以来、5年ぶりに首位の座を明け渡しました。
京都大学も昨年の59位から88位へと大きく順位を落とし、さらに昨年まで上位200校にランクインしていた東京工業大学、東北大学、大阪大学も200位以降になるなど、日本勢が上位200校に入った数が昨年の5校から2校に減少。私立大学では、慶應義塾大学が501位〜600位、早稲田大学が601位〜800位となりました。
全体の1位は、5年連続でカリフォルニア工科大学(米)。次いでオックスフォード大学(英)、3位 スタンフォード大学(米)、4位 ケンブリッジ大学(英)、5位 マサチューセッツ工科大学(米)と続き、上位20校中18校が米英の大学という結果になっています。
当ランキングのエディター、フィル・ベイティ氏は「トップ800にリストアップされた大学は世界の高等教育機関のわずか4%を代表しており、したがって、今年リストアップされた大学は祝福に値する」と語りました。