東京藝術大学は、2018年4月23日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団員の養成を目的とした「ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー」と人材育成に係る協定を締結した。この人材育成に係る大学との連携協定は世界初。
東京藝術大学は、音楽分野における世界トップアーティストの戦略的育成を目的として、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団※の団員を養成する「ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー」と人材育成に係る協定(特別選抜制度)を在ドイツ日本大使館で締結した。
この取組みは、文部科学省「国立大学機能強化事業」を踏まえた東京藝術大学の機能強化の一環として実施するもの。音楽分野では、国際舞台で活躍する傑出した音楽家育成を実現するため、2015年度より全国各地の子どもたちを対象とした「早期教育プロジェクト」や「中学生対象の早期英才プログラム」、高校2年生からの「飛び入学」試験を起点とした「スペシャルソリストプログラム」を実施しており、今回の「ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー」との協定締結により、世界トップアーティストの戦略的育成に向けた一貫型人材育成プログラムが構築されることとなる。
ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーに係る授業料全額及び渡航費の一部は、趣旨に賛同した宗次德二氏(カレーハウスCoCo 壱番屋創業者、NPO 法人イエロー・エンジェル理事長)からの寄附で支援する。
※ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1972年にヘルベルト・フォン・カラヤンにより設立された世界最高峰のオーケストラ。