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燃料電池車の本格普及見据え、産・学・行政が水素ステーション用触媒を開発 - 大学ジャーナルオンライン

 中部大学は、伊藤忠セラテック株式会社(瀬戸市)、山本匣鉢製造株式会社(瀬戸市)、マルワイ横井鉄工所(瀬戸市)、あいち産業科学技術総合センターと共同で、近未来型の燃料電池車(FCV)の燃料となる水素の製造に適した触媒を開発したことを発表した。

 本成果は、愛知県の「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」の一つ、「近未来水素エネルギー社会形成技術開発プロジェクト」から得られた。共同研究先の企業に勤務する同学の応用化学科卒業生2名を中心に研究開発が進められた。

 「近未来水素エネルギー社会形成技術開発プロジェクト」は、知の拠点あいちの新エネルギー実証研究エリアを活用し、水素の製造や利用等の基盤技術開発を行うもの。また、次世代LEDなど高効率エネルギー部材の応用開発を実施することにより、近未来水素エネルギー社会形成に資する技術開発を推進することも目指している。

 このプロジェクトが行う8つの研究テーマのうち、「高耐久水素製造用改質触媒の開発」では、同地域の中部大学を含む産・学・行政(計5機関)が、2020年以降の燃料電池車の本格普及を見据えて、天然ガスなどをその場で改質して水素をつくる「オンサイト水素ステーション」に利用できる新しい触媒の開発に取り組んできた。そして今回、愛知県の地場産業のセラミックス技術を活かし、高い耐久性と優れた水素製造能力をあわせ持つ球状触媒の開発に至った。

 本プロジェクトでは、愛知県内の企業が分担して新たな設備開発に取り組み、連携して事業化を推進することで、地域技術蓄積の向上も期待できるとしている。

参考:【中部大学】本学が参加する共同研究で燃料電池車の水素ステーション用の触媒を開発 (二宮善彦教授)

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