順天堂大学大学院医学研究科の堀賢教授は新型コロナウイルス感染症対策のマスク着用が3月13日から緩和されるのを受け、オフィス内での感染症対策重要項目をまとめたチェックリストを公開した。
学校法人順天堂によると、チェックリストは換気編と管理編の2部構成。このうち、換気編は順天堂大学と建設大手の清水建設が開設した共同研究講座で開発中の感染リスクアセスメントツールから抜粋し、管理編は順天堂大学大学院医学研究科が独自に開発した。
換気編は「複数の人が集まる部屋に定員が設けられているか」、「室内に二酸化炭素モニターを設置しているか」など5つの問いが設定され、それぞれに回答することで-2~2点で評価される。合計得点でオフィスの換気が「良好」「注意」「危険」と判定される仕組み。
管理編は「職場にマスク着用のルールがあるか」、「体調不良が疑われる場合にオフィスへの出勤制限のルールがあるか」など6つの問いがあり、こちらも回答によって「良好」「注意」「危険」の目安が示される。
チェックリストは順天堂大学ホームページ内の清水建設との共同研究講座ホームページで公開している。堀賢教授は「感染症対策の選定はどの程度のリスクを許容し、必要な対策を絞り込んでいくかが大切。みなさんに分かりやすい情報をプロフェッショナルの立場から発信していきたい」とのコメントを発表した。