2018年6月20日、関西学院大学(兵庫県西宮市)と上智大学(東京都千代田区)は「キリスト教の精神を基に国際性の高い教育研究を展開し、隣人・社会・世界に貢献する」という両大学の共通理念の実現を目的として、連携協定を締結。学生や教職員の相互交流や、授業科目の相互提供を行う。
関西学院大学は国連ボランティア計画(UNV)との協定に基づき、2013年に「国連ユースボランティア派遣 日本訓練センター」を設置し、関西学院大学の学生だけでなく他大学の学生にも国連ユースボランティアの派遣前訓練プログラムを提供。上智大学は同センター発足当初から連携校として参画し、国連ユースボランティアを世界の開発途上国に派遣するなど交流を重ねてきた。
今回の連携協定締結により、学部学生の国内学生交換、留学生の相互交流、共通分野での共同研究やセミナー開催、研究者・教職員の交流を推進。国際ユースボランティアでは、共同プログラムを展開する予定。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と連携協定を締結している両大学は、大会成功に向けてオリンピック・パラリンピック教育の推進や共生社会の構築の一助となる機会の創出に取り組んでいく。
関西学院大学の村田治学長は、「今後、地方創生を含めて東京の大学と関西の大学、あるいは、その他の地方の大学とのこうした協定は活発化していく可能性があると考えている。両大学は、スーパーグローバル大学に採択されているという意味でもグローバル化を進め、キリスト教を基本とした教育を行っている大学という共通項のもと、2つの大学が教育と研究、大学運営をも含めて情報交換やそれぞれの分野での勉強、研究ができれば良い」と今後への期待を語った。