東京理科大学は2024年度から総合型選抜の女子枠新設を決めた。女性の視点からものづくりに挑戦する学生を増やすのが狙いで、工学系の3学部16学科で計48人を募集する。
東京理科大学によると、女子枠が設けられるのは、工学部と創域理工学部、先進工学部の建築学科、先進化学科、電気電子情報工学科、生命システム工学科など16学科。各学科3人ずつを募集する。
応募には高校の最終学年第1学期または前期までの数学、理科の評点が4.0以上、志望する学科を第1志望として合格後に入学を確約できるなどの条件がある。9月に出願し、10月に選考、11月に合格発表する。学校推薦型選抜とは併願できない。
東京理科大学は入学生に占める女子の割合を高めるため、2006年度から女子中高校生向け講座を開催するなどしてきた。その結果、2023年度入試出願者の女子比率は2007年度に比べ、4.1ポイント高い23.5%、入学生は4.5ポイント高い23.3%に上がっている。東京理科大学は女子枠導入でさらに比率が上昇することを期待している。
女子枠の新設では、東京工業大学も2024年度入試から総合型選抜と学校推薦型選抜に設けることを明らかにしている。