東北大学など国立10大学の理学部長は、ジェンダーバランスのとれた環境を実現し、多様な人材を育成する理学部を目指すとした会議声明を発表した。新たにポータルサイト「理学ナビ」を立ち上げ、キャンパスライフや卒業後のキャリアパス、理学部の魅力について情報発信する。
東北大学によると、声明に参加したのは東北大学のほか、北海道大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、広島大学、九州大学。
声明は性別や国籍にとらわれずに多様な人材が学びや研究を続けられる環境の構築と理学部で学ぶことへの不安を解消するための情報発信をポイントにまとめている。
理学部はこれまで、新たな真理の発見と新しい概念の構築に貢献するとともに、生活を豊かにする科学技術を支えてきたが、全国的に女子学生の比率が著しく低く、ジェンダーバランスがとれているといえない状況が続いている。
各大学はそれぞれ、ジェンダーバランスの改善に向けてさまざまな対策を講じ、女子学生を増やそうとしているが、さらなる取り組みの加速が必要として声明をまとめた。