文部科学省は魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増に金沢大学を選んだ。新たな観光価値創出による地方創生の提案が認められたもので、金沢大学は融合学域観光デザイン学類の入学定員を2024年度、35人増の55人にする。
文科省によると、募集には金沢大学など2校から応募があり、大村秀章愛知県知事、村田治前関西学院大学学長、佐藤敬青森中央学院大学学長ら学識経験者6人が提案内容を審査して金沢大学を採択した。
金沢大学の提案は、新たな観光資源の誕生を新規事業につなげることで生業として発展、定着させ、人の流れの活発化や地域経済の活性化に結びつける循環を生むという内容。新しい観光を牽引する人材の育成がこの好循環を生むきっかけになるとしている。
魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増は地域を巻き込んで地方創生が期待できる大学の取り組みに対し、定員を増やして活動を推進する目的で2022年度からスタートしている。2022年度は採択校がなかったが、2023年度は島根大学、広島大学、徳島大学の3校が採択された。