Warning: include(crawler/jobboard.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/univdev/univdev.wpx.jp/public_html/wp-content/themes/univ-journal/functions.php on line 284

Warning: include(): Failed opening 'crawler/jobboard.php' for inclusion (include_path='.:/opt/php-7.4.33-2/data/pear') in /home/univdev/univdev.wpx.jp/public_html/wp-content/themes/univ-journal/functions.php on line 284
エボラウイルスのコア構造の詳細解析に成功 エボラ出血熱に対する治療法の開発に期待 - 大学ジャーナルオンライン

 沖縄科学技術大学院大学らの共同研究グループは、最先端のクライオ電子顕微鏡解析により、エボラウイルスのコア構造である核タンパク質―RNA複合体の立体構造を世界で初めて原子レベルで明らかにし、その成果を科学誌Natureに発表した。

 エボラウイルスはヒトに感染する病原体で、エボラ出血熱と呼ばれる致死率の高い全身疾患をひき起こす。2013年末から2年間、西アフリカで大流行を引き起こし、現在もコンゴ共和国で流行が報告されている。アフリカからの渡航者が帰国し、自国で発症した事例もあるため、世界で最も対策が必要な感染症の一つであるが、予防・治療法は未だ確立されていない。

 そこで、同グループは、エボラウイルスのコア構造である核タンパク質-ゲノムRNA複合体に注目し、この複合体の形成を阻害することが、エボラ出血熱の予防・治療戦略につながると考えた。注目すべきは、核タンパク質が細胞のRNAにも結合する性質を利用して、実際のエボラウイルスを使うことなく、安全に核タンパク質-RNA複合体を作製する方法を取り入れたことである。同グループは、最新のクライオ電子顕微鏡を用いて、核タンパク質とRNA鎖の複合体の画像を多数撮影し、さらに単粒子解析法を用いて、核タンパク質-RNA複合体の立体構造を詳細に明らかにし、その原子モデルの構築に成功した。

 本成果は、エボラウイルスの形成の仕方の解明に大きく貢献するとともに、エボラ出血熱の治療法開発につながることが期待される。

論文情報:【Nature】Cryo-EM structure of the Ebola virus nucleoprotein–RNA complex at 3.6 Å resolution

東京大学

明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

京都大学

「自重自敬」の精神に基づき自由な学風を育み、創造的な学問の世界を切り開く。

自学自習をモットーに、常識にとらわれない自由の学風を守り続け、創造力と実践力を兼ね備えた人材を育てます。 学生自身が価値のある試行錯誤を経て、確かな未来を選択できるよう、多様性と階層性のある、様々な選択肢を許容するような、包容力の持った学習の場を提供します。[…]

Avatar photo

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。