千葉大学予防医学センターとリアルワールドゲームス株式会社は、2023年4月1日より、位置情報付きゲームアプリで歩いて健康になれるまちづくりを目指す、新たな共同研究を開始した。
千葉大学予防医学センターでは、ゼロ次予防戦略に基づき、「暮らしているだけで健康になれるまちづくり」を目指して産学共同での様々な取組みを行っている。これまでの研究で、住まいや街といった社会環境・建造環境に加え、情報環境も健康に影響を及ぼすことが分かってきた。リアルワールドゲームスは、自社開発の位置情報アプリを、特定の地域や公共交通機関とのコラボレーション企画に導入することで、ゲーム要素を取り入れた数々のまちおこしアプリ開発やイベントの開催を行ってきた。これらは、まちづくりの過程で重要な観点となる、まちの資源の「見える化」を可能とし、ゲーム性を伴った楽しい移動体験を提供できる。
今回の共同研究は、位置情報付きゲームの技術がまちづくりを可視化し、さらには情報環境をデザインし歩行を促すことで、ヘルスケアにもつながる点に着目し、開始されたもの。リアルワールドゲームスは、予防医学センターの産学共創「WACo（Well Active Community）」コンソーシアム※を構成する一員として、人々の交わりと健康を実現する楽しい仕掛けを開発し、予防医学センターでその効果検証を行っていく。予防医学センターに蓄積された研究知見と位置情報アプリの持つリアルとデジタルのハイブリッド性を組み合わせて、情報環境をデザインし、まちの特徴・魅力を「見える化」して、楽しみながら歩いて健康になれるまちづくりの実現を目指す。
※「WACo : Well Active Community」コンソーシアムは、千葉大学予防医学センターの強みである複数の市町村や企業・事業者、研究機関との産官学連携を活かした産学共創コンソーシアム。「暮らしているだけで、自然に健康になれるまちづくり」を実現する、様々なキーテクノロジーの開発・実証を進めていく。
