2022年5月1日現在で日本私立大学連盟所属の123校に留学している外国人数が前年同期より微減の4万107人にとどまったことが、日本私立大学連盟国際連携委員会の集計で明らかになった。中国、韓国、ベトナムという上位3カ国がそろって減少していることから、日本私立大学連盟はコロナ禍の影響とみている。
日本私立大学連盟によると、外国人留学生数4万107人は前年同期より101人の減。コロナ禍前の2019年と比較すると、3,500人近く減っており、回復していない。本科生だけを見ると、2022年は3万7,544人で、前年同期より1,258人少なかった。
聴講生や選科生、研究生らは2.098人で、前年同期より倍増したものの、2019年の約3分の1にとどまり、十分に回復していない。別科生の465人も前年同期を64人上回ったが、2019年の半数以下にとどまっている。
本科生の出身国で最も多かったのは、香港を含む中国で2万3,376人。次いで、韓国の5,216人、ベトナムの2,121人、インドネシアの1,079人、台湾の891人。中国は前年同期より645人、韓国は292人、ベトナムは233人少なくなっている。
交換留学生は426人。香港を含む中国が過半数を占める218人で最も多かったほか、フランスの48人、台湾の23人、イタリアの14人、ドイツの11人が続いた。
一方、2021年度中に海外へ派遣された日本人学生は学部学生3,708人、大学院生97人の合計3,805人。前年度の193人を大きく上回ったものの、2019年度の3万6,873人の10分の1余りにとどまり、コロナ禍の影響が色濃く出ている。