2023年10月27日、東京薬科大学と東京都立立川国際中等教育学校は高大連携協定を締結した。東京薬科大学の教員が立川国際中等教育学校の教育プログラムを通じて積極的に教育支援することで、グローバルな視点を持った薬学・生命科学分野の優秀な理系人材を社会に輩出するための協力体制の構築を目指す。
立川国際中等教育学校は「地球規模で課題を考え、当事者意識をもって自分ができることから問題解決に向け行動する」を教育目標として2008年に開校。国際社会の多様な分野で貢献できるリーダーの育成を目指し、探究学習を教育の柱とした教育プログラム「立国LEADERプログラム」を実施している。これまで主に社会探究課題に取り組んできたが、医療や創薬、バイオなどサイエンスの分野に興味をもつ生徒の学びをサポートするため、新たにサイエンスプロジェクトを導入。今回の連携協定を通じて生徒により専門的で先進的な学びの場と機会を提供する。
今後の具体的な計画としては、東京薬科大学の教員が立川国際中等教育学校の教育現場に参画し、薬学・生命科学分野における教育プログラムの共同開発、東京薬科大学の研究室や施設を使った研究・探求活動の支援、入学体験プログラムの提供や専門知識に基づいたキャリアアドバイスを予定している。
東京薬科大学の三巻祥浩学長は「この協定締結により、両校の協力関係を強化することで、立川国際中等教育学校が目指す’国際社会で活躍できる人材の育成’という教育方針に対して、本学の持つ医療・創薬・環境・バイオといった教育的、研究的な人的資源、物的資源でサポートすることで、立川国際中等教育学校の生徒が、本校に入学し薬学・生命科学の分野でグローバルな視点を持ち、創造性と革新の力を発揮できるようにしたいと思っております」とコメントしている。