埼玉県深谷市では、2024年1月12日(金)から19日(金)まで、1月14日を除く計7日間、渋沢栄一新一万円札発行記念として自動運転バス試乗会を開催する。埼玉工業大学は大型自動運転バス(日野レインボー、全長9m)の提供と、走行のための技術サポートを行う。
深谷市は、運転手不足等の交通課題解決に向けて、市内公共交通への『地産地消』の自動運転技術の導入を目指し2023年6月に埼玉工業大学をはじめ7事業者と「深谷自動運転実装コンソーシアム」を結成。国土交通省の「令和4年度 地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」に埼玉県内で唯一採択されるなど、自動運転レベル4の実現へ向け取組みを進めている。
今回、アイサンテクノロジーをはじめコンソーシアム各者の協力により、埼玉工業大学が研究開発した大型の自動運転バスを使用し、自動運転レベル2(ドライバーが運転席に乗車し、緊急の場合などには手動での運転を行う)により公道を法定速度60km/h以下で運行する実証実験運行を実施する。運行ルートは、渋沢栄一記念館を発着地点とした計約13.6㎞。
試乗会では、自動運転への理解促進のため、小学生以上(小学生は保護者同伴)を対象に参加者を募集する。試乗は無料で事前申し込みによる抽選制。応募受付期間は2023年12月1日(金)から18日(月)、当日消印有効。応募方法はハガキまたは深谷市スマート申請(電子申請)となる。
埼玉工業大学は、自動運転バスの提供と走行のための技術サポートのほか、試乗会に参加する深谷市立八基小学校、豊里中学校の児童・生徒に同大学自動運転技術開発センター長(工学部 情報システム学科)の渡部大志教授が自動運転技術に関する特別授業を行う。