2020年度から導入される大学入学共通テストの英語民間試験を実施する団体などでつくる「英語4技能資格・検定試験懇談会」は、英語4技能情報サイトに民間試験参加予定の資格・検定の一覧表を公開した。文部科学省と大学入試センターが受験生らへの参考情報として明らかにした。
同懇談会によると、情報サイトでは国内で受検できる主な英語民間試験の実施団体、年間実施回数、受検者数、出題意図、成績表示方法、受験料などを一覧表にして詳しく説明している。
英語民間試験は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定するため、大学入学共通テストに導入される。現役生は原則として高校3年生の4~12月に2回まで受検する。成績は大学入試センターを通じて各大学へ提供され、合否判定などに活用される。
大学入試センターは3月、TOEIC、英検、ケンブリッジ英語検定など7団体の23試験を対象にすると発表したが、それぞれの試験によって年間の開催回数や受験料、会場が異なるため、受験生の居住地や経済状況によって格差が生じると懸念する声が上がっている。さらに、東京大学や京都大学など旧帝国大学が民間試験の成績を受験の必須要件としない方針を示し、大学側でも混乱が広がっている。