日本国内の大学など高等教育機関と日本語教育機関に在籍する外国人留学生が、2018年5月1日現在で29万8,980人に上ることが、日本学生支援機構の調査で分かった。前年に比べ3万1,938人、12.0%の増加で、1983年の調査開始以来の最高を更新している。
文部科学省によると、外国人留学生の内訳は大学など高等教育機関が20万8,901人で、前年を2万571人上回った。日本語教育機関は9万79人で、前年より1万1,421人多かった。
出身国、地域別の内訳は、中国が最も多く11万4,950人(対前年比7,690人増)。次いでベトナム7万2,354人(同1万683人増)、ネパール2万4,331人(同2,831人増)、韓国1万7,012人(1,272人増)、台湾9,524人(577人増)の順だった。
一方、日本から海外へ出た留学生の数は2017年度で10万5,301人に達し、前年度を8,448人上回った。2009年度は3万6302人だっただけに、9年間で約3倍に増加している。留学生の多い国と地域は、米国の1万9,527人(対前年度比687人減)がトップで、オーストラリア9,879人(同394人増)、カナダ9,440人(同532人増)と続いた。
文科省が経済協力開発機構(OECD)、ユネスコ、米国国際教育研究所などの2016年統計を基に算出した日本人海外留学生は5万5,969人。前年に比べ1,293人増えている。留学生の多い国と地域は米国1万8,780人、中国1万3,595人、台湾7,548人となっている。