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人間の歩行と走行 制御様式の違いを数理モデルで解明 京都大学 - 大学ジャーナルオンライン

 京都大学大学院工学研究科の青井伸也講師をはじめとする共同研究グループは、人が歩き、走るための脳神経の制御様式を、脳神経・筋・骨格系の数理モデルを用いた研究より数理的に明らかにした。

 人の身体には多数の筋肉や関節があり、脳神経がこの複雑な構造を上手く制御することで、歩いたり、走ったり、様々な運動を可能にしている。その際、脳神経は多数の筋肉をそれぞれ個別に制御するのではなく、運動に応じた筋の組合せと活動パターンを複数用意しておき、それらを介して制御することで制御の構造をシンプルにし、負荷を減らしている「筋シナジー」と呼ばれる考え方が提唱されている。

 本研究グループは、この筋シナジーに基づく脳神経の制御モデルと筋 ・骨格モデルを統合した動力学シミュレーションを行った。その結果、筋の組合せや、活動パターンの性質を少し変えただけで、歩行と走行という振る舞いの大きく違う運動が実現された。さらに、上記のパターンの制御パラメータを変えるだけで、歩行と走行の両方で、一定の範囲ながら速度を変化できることもわかった。

 この結果は、未だ議論のある筋シナジーの存在に重要な示唆を与え、運動能力やコーチングの向上などスポーツ科学の発展や、リハビリテーション法の開発などの医療分野、さらには、外骨格ロボットの制御など運動支援技術の発展に寄与すると期待される。

論文情報:【Scientific Reports】Neuromusculoskeletal model that walks and runs across a speed range with a few motor controlparameter changes based on the muscle synergy hypothesis

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明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

京都大学

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自学自習をモットーに、常識にとらわれない自由の学風を守り続け、創造力と実践力を兼ね備えた人材を育てます。 学生自身が価値のある試行錯誤を経て、確かな未来を選択できるよう、多様性と階層性のある、様々な選択肢を許容するような、包容力の持った学習の場を提供します。[…]

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電気通信大学は1918(大正7)年に無線通信技術者の養成機関として創設された社団法人電信協会管理無線電信講習所がその起源です。理工系の分野において科学技術イノベーションを先導し知識基盤社会を支える高度人材の育成と輩出を目指します。[…]

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