上智大学は、スイスにあるジュネーブ国際・開発研究大学院(Graduate Institute)※と、学士・修士5年プログラム(3+2プログラム)に関する協定を2018年11月29日に締結した。学士および修士の学位取得を目的としたヨーロッパの教育機関との共同プログラムは、上智大学にとっては初の試み。
上智大学では、米国の名門、コロンビア大学・ジョージタウン大学・フォーダム大学との海外大学院特別進学制度や、国際公務員を目指す学生や社会人対象の講座、国際協力の分野で活躍する人材を育成する国際協力人材育成センターの設立など、国際協力・国際関係分野における教育研究活動を活発に展開している。今回実施する「3+2プログラム」は、上智大学の学部で3年間とGraduate Instituteで2年間(修士課程)の計5年間で学士号(上智大学)と修士号(Graduate Institute)が取得できる。
Graduate Instituteでの1年目は上智大学に在籍したまま「交換留学生」として留学し、留学中に取得した単位を上智大学の単位に換算、卒業に必要な単位を全て取得することで学士号が授与される。Graduate Instituteでは、留学1年目に取得した単位を含め、2年間で卒業に必要な単位を取得し修士号の取得を目指す。また、Graduate Instituteの1年目は、上智大学に通常通りの学費を納め、先方での学費はかからない。2年目は、Graduate Instituteの「financial Aid(学資補助)」へ応募することが可能。
※ジュネーブ国際・開発研究大学院は、ジュネーブの中心地にあり、数多くの国際機関職員や外交官を輩出してきた世界的に有名な大学院。国際関係学、国際法、歴史学、経済学、人文学や開発学などの幅広い専攻分野を提供している。また、国際機関やグローバル企業が数多く集まる立地で、それらのインターンシップに参加できる機会も多いことから、世界中から国際協力や国際関係分野に興味のある学生たちが集まっている。