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学生ビジネスコンテスト「ハルト・プライズ」の予選会を東京工業大学で初開催 - 大学ジャーナルオンライン

 2018年12月8日、世界的に注目されている学生向けビジネスコンテスト「ハルト・プライズ」のオンキャンパス大会が東京工業大学で初めて開催された。東京工業大学からは優勝チームを含めたファイナリスト3チームが地域別決勝ラウンドに進出する。

 ハルト・プライズは、ハルト国際ビジネススクールの学生兼社会起業家、アハマド・アシュカル氏のアイデアを元に2009年に発足した世界的なビジネスコンテスト。若者の力でスタートアップのアイデアを生み出し、持続可能な社会に向け喫緊の課題を解決していこうというもの。“学生のためのノーベル賞”とも呼ばれ、TIME誌で世界を変えるアイデアトップ5として特集されたこともある。

 100カ国以上から50,000チーム以上が参加し、世界各地で予選が行われ、約1年間かけて優勝チームを決定。世界の社会問題解決に繋がる最も革新的なアイデアを提案したチームに優勝賞金として起業資金100万ドルが授与される。各年のテーマは元アメリカ大統領のビル・クリントン氏により決定される。2018年~2019年のテーマは「若者の失業-10年以内に10,000名の若者に有意義な仕事を提供するアイデア-」。

 「ハルト・プライズ@東京工業大学」には、1チームあたり3~4名の東京工業大学で構成された20チームがエントリー。17チームが参加し、学内外から構成された審査員を前に、各チームがこの日に向けて練り上げた「若者の失業」解決に向けたアイデアを発表した。

 優勝したのは、情報工学と感性工学の研究をしている学生で構成されたチーム「ITHE(アイス)」。「ITHE」が提案したのは、スタートアップ企業のためのプラットフォームを創るアイデア。ギグエコノミー(インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方やそれによって成り立つ経済形態)のモデルを活用し、ビジネスのアイデアを思いついた人、そのプロトタイプを創りたい人、販促をする人、製品化をする人など、アイデアが製品になるまでのプロセスをオンラインで仕事分担・共有。事業化に向けたアカウンティングなどのサポートも受けられるようにする。デザイン、IT、農業、製造など、業界や分野によって分断されている技術やコミュニティを統合し、それぞれが得意分野を活かして事業づくりに貢献できる仕組みを作ることで、スタートアップ企業の生存率を上げ、新たな雇用の創出を目指すことを提案した。

 「ITHE」は、東京工業大学の代表として、ファイナリストのその他2チーム「AJIL(アジール)」、「Kizuna(キズナ)」とともに地域別決勝ラウンドに進出する。

参考:【東京工業大学】ハルト・プライズ@東工大を初開催 3チームが地域別決勝ラウンドに進出

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