静岡理工科大学理工学部の小土橋陽平講師が、仲山貴金属鍍金株式会社(浜松市北区 仲山昌宏社長)、田光伸也上席研究員(静岡県 工業技術研究所 浜松工業技術支援センター)と共同で血液をはじく超撥液めっき技術を開発した。
これまでに、ハスの葉が水を弾く機構を応用し、撥水表面を構築してきたが、赤血球やたんぱく質などが含まれる血液においては十分な撥液効果を得ることができなかった。そこで血液を弾く独自の処理法を金属表面に施し、撥血液性を得ることに成功した。ガラスや樹脂など他の素材への適用も目指している。
応用として、ノズルやカテーテルなどの医療機器や血液分析装置の高速化及び高性能化につながることが期待され、産学官の連携のもと3〜5年後の実用化を目指している。大学内の先端機器分析センターや大学間のネットワークを最大限に活用して、周辺企業が持つ問題点などを迅速に解決していきたいと考えている。