京都橘大学は2021年度、情報理工、経営、経済(いずれも仮称)の3学部新設を計画している。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、健康長寿社会の経済分野など急激に変化する次世代社会で活躍する人材の養成が狙いで、「一拠点総合大学」化を更に推進する。新学部開設に伴い新棟の建築も予定している。
京都橘大学によると、改革のコンセプトは日々進化を続ける情報技術と数々の知恵を融合させ、豊かな未来を切り開く「Innovation for Future Life」。情報理工学部に情報理工学科(入学定員130人)と建築デザイン学科(同80人)、経営学部に経営学科(同260人)、経済学部に経済学科(同240人)を設ける計画。
3学部とも思考力や汎用的技能を軸に主体的に学びを進める新しい教養教育課程を構築したうえで、文理融合のクロスオーバー科目を設置する。さらに、インターンシップなど産学公連携を進める新たなキャリア教育を展開するほか、ビジネスコンテストへの参加や地方自治体との協働などPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)に全員が取り組むことにしている。
建築予定の新棟は、教室とオフィスが一体化した構造とし、分野や立場を超えてつながりを生めるように工夫する。内部にはコンピューター・ネットワーク関連のメディアとワークスペースを備えた「サイバーメディア・ラボ」、共同学習やプレゼン会場に適した「アクティブ・ラーニング・スタジオ」を設ける。
2019年4月18日に行われた記者発表において、日比野英子学長が登壇し「教学理念に基づき、Society5.0の情報社会で活躍できる総合力の高い人材を養成する。学生の全人格的な成長を支援していきます。」と語った。