大学発ベンチャー企業の数が2018年度、2,278社に上り、前年度に比べて185社増えたことが、経済産業省の実態調査で分かった。大学別では東京大学が271社でトップを独走し、京都大学が164社で続いている。
経産省によると、大学発ベンチャーの要件は
・大学で達成した研究成果の事業化を目指して設立された
・創業者が持つ技術やノウハウを事業化するために設立5年以内に大学と共同研究した
・設立5年以内に大学から技術移転を受けた
・大学から出資を受けるなど大学と深い関係を持つ
-などで、これらの要件に該当する企業を抽出した。
大学発ベンチャー企業は20世紀中、全国で500社に満たなかったが、2000年代に入って急速に増加し、2018年度は2,278社を数えた。前年度から150社以上が閉鎖するなどしていたものの、100社近くが新規設立されたほか、2017年度以前に設立されて新たに要件を満たした企業が200社以上確認されたため、前年度より185社増加している。
大学別の企業数は前年度より3社増えた東京大学が271社でトップ。2位は京都大学で、前年度より10社増えて164社、3位の筑波大学は前年度より7社増加して111社を数えた。以下、大阪大学の106社、東北大学の104社が続く。
トップ10には国立大学が8校入ったが、私立大学のトップは7位の早稲田大学で82社。次いで慶應義塾大学が81社で8位になっている。