山梨県と山梨大学、山梨県立大学は教育資源の有効活用や高度専門人材の育成などを目的とした連携協定を結んだ。両大学は2019年度中に一般社団法人「大学アライアンスやまなし(仮称)」の設立し、国公立大学が単位互換などで連携する大学等連携推進法人(仮称)の一番乗りを目指す。
山梨県によると、連携協定の締結式は県庁であり、長崎幸太郎知事と島田真路山梨大学学長、清水一彦山梨県立大学学長が協定書に署名した。協定書では両大学が高度専門人材や産業振興に資する人材の育成、教育資源の有効活用、共同研究の実施などを進め、山梨県がサポートするとしている。
両大学は今回の連携を足場にし、2019年度中に一般社団法人の設立を目指す。一般社団法人に両大学は個々の独立性を保持したままで参画し、一般社団法人を核に新たな連携事業を模索する。
同時に、中央教育審議会が2018年11月の答申で地域の複数の国公私立大学が連携する大学等連携推進法人の制度化に言及したのを受け、一般社団法人設立を足掛かりにして全国初の連携推進法人認可を目指す方針。
山梨県は首都圏に隣接しているものの、2018年4月に33年ぶりに人口が82万人割れとなるなど、人口減少に苦しめられている。両大学は受験生の人気が高い国公立大学だが、将来の学生減に備え、生き残り策の模索を迫られている。
参考:【山梨県】「山梨県、山梨大学及び山梨県立大学の連携協力に関する協定」の締結について(PDF)
やまなしアカデミアの再構築(PDF)